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Horizon Architects

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2017.5.6
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えんとつ町のプペル展in札幌 アートワーク02

プペルの物語は41枚の絵によるお話ですが、詳細まで表現された光る絵画を1枚1枚しっかりと見せたいという主催者の意向を反映し、最終的な空間レイアウトは展示室中央にパーティション壁を設けたり、出入口集約することで展示室の壁面をより多く取るように工夫しています。

また、作品全体に流れる暗闇的な感覚を会場全体で表現する「ブラックキューブ」を心掛け、展示室以外の空間も黒壁面で統一しながら、スポット照明とすることで照度のコントロールを試みてます。

展示室及び各室の壁面は札幌チームの提案で反射率の低いマット特殊紙を使用することができ、光る絵画や制作パネル等がより存在感が増したと思います。特に入口の曲面壁に設けられたタイトルサインは黒下地に白切り文字のため想像以上の存在感が出ましたね。

フォトコーナーは来場された方々が記念に写真を撮って頂き、画像をSNSに上げて頂くための「仕掛け」ですが、ここは一番幻想的なシーンである、ふうせん船が煙雲を突き抜けた場面を札幌チームの提案で、天井・壁いっぱいの背景としたことで、まるでその場面に居合わせる様な錯覚を味わえるように出来ました。会期途中で床面に板を敷き込むなど、日々進化させていったお陰で完成度が向上していきました。

テーマ文字「信じぬくんだ。たとえひとりになっても」は現場の原寸チェックにて偶然に映った影をヒントにして「影文字」という表現にしました。絵本の中の世界観が、ろうそくの明かりに照らされた様な味わいのある雰囲気を出していましたので、共通の世界観を出せたことが本当に幸いでした。

最後に、

予定の入場者数を遥かに上回る反響があったのは、絵本作品の完成度もさることながら、妥協を許さず、常に進化し続けたいという札幌チームの信念があつたからだと確信しております。

良い時間をありがとう。そしてお疲れ様でした。

 

 

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