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2018.6.14
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硬いと柔らかいが同居する鉄の世界  -リプランのウェブマガジンより-

リプランのウェブマガジンに掲載させて頂きました。

テキストを掲載させて頂きます。

 

昨年10月にオープンしたカフェ、cafe & bake Purnierで開催された「My Funny Stoves – 菱野史彦展 」へ。

鉄工技術を駆使した作品で、道展での受賞や道銀芸術文化奨励賞受賞など注目を集めているアーティストの菱野史彦氏。身の回りにあふれている素材の中でも、加工に手がかかり、加工自体を楽しむことができる鉄など金属の素材としての魅力にはまり続けているという。今回の展示は札幌駅地下歩行空間でのイベント「つながろう展」で接点を持った建築家、一原寿寛氏(ホリゾンアーキテクツ代表)のナビゲートで実現したもの。

「Funny Stoves」という呼び名の通り「かわいい」ストーブの数々。本来は「かわいい」とはかけ離れた鉄製のストーブが、どこかSFのキャラクター的なアイコン性をまとって手のひらサイズで生み出されると、「funny」としか形容できない温かみを持つ不思議。

カフェ店内の軽やかな木張りの空間と、鉄の硬質でありつつ光を受け止める質感が、ほどよいコントラストを醸し出している。

会場となったcafe & bake Purnierは、一原氏の設計で築29年のマンション1階テナントをリノベーションしたカフェ。もともと単身世帯向けのマンションのため各室のスペースや共用部が限られていることから、住民が部屋以外にも楽しめ、外ともつながる「余白」をつくりたかったということで、建物と地域をつなぐコミュニティスペースとしても機能しはじめている。

薪ストーブの設置など、実物のストーブに触れる機会があったことから生まれたというこのシリーズ。ライフワークとしてコツコツとつくり続けているそうなので、また別の場でも見られる機会がありそうだ。

https://www.replan.ne.jp/articles/2305/

horizon architects

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